8機目となる今回は、6人の旅行客を乗せてMunへ着陸するロケットを作る。
基本的な考えというか組み立て方は7機目を参考にして欲しい(説明省くので)。
研究は上のとおり済ませておくことをお勧めする(6段目のエンジン、燃料、着陸、制御系、コマンドポッドぐらいかな)。
全て使うわけではないが、試行錯誤するうちに使いたくなるだろうので(笑)
それに伴い研究開発センターをレベル2に、発射場をレベル3にアップグレードしている。
(全体図)
(詳細)
構成としては、
第一段(最下段)ロケットは、
中央1本と側面6本の大型液体燃料エンジン『メインセイル』を搭載したロケットであり、これをアスパラガス接続している。
第二段(上部側面)ロケットは、3本の中型液体燃料エンジン『テリア』を搭載したロケットである。
なぜテリアかというとMunはKerbinの6分の1の重力しかないので、そこそこ非力なエンジンでないとスロットルの加減が難しいのである(笑)
で、その先っぽには着陸脚を取り付けているので見落としのないように(ポップアップ出すの忘れた)。
問題は操作性。
300t overなので、Kerbin脱出中に90度の方角に向くのが少し難しい。
リアクションホイールを2つ、RCSも上に『プレイスエニウェア7』を、第一段ロケットの側面6本にはそれぞれ1個ずつ『ヴァーナーエンジン』を取り付けているが、これでもほぼ操作性は無いと言っても過言ではない。
ひっくり返るのは所与のものとして操作すること(笑)
そこさえクリアすれば、あとはどんどん軽くなる(笑)ので、操作性で特に難しいと感じる部分は、…着陸を除いてないハズだ(着陸自体も重いから難しいのではなく、どんなロケットでやろうが着陸そのものは難しいもの)。
言い忘れていたが、ロケットの先端には『CH-J3 フライバイワイヤアビオニクス』を設置している。
これがあるとパイロットの腕(スキル)に関係なく完璧なSASが扱えるので、腕に自信のないプレイヤーは必ず設置しよう(笑)
(打ち上げ)
もし打ち上げが難しいようであれば、
1.とりあえず何も考えず遠点が80,000mに達するまで真上に噴射し続ける。
2.エンジンを切る。
3.高度70,000mに達したら少しエンジンを噴射しながら90度の方角を向く。
4.エンジン全力噴射!
でも上手くいく。
打ち上げ時点では5781(8357)m/sのΔVだが、Kerbin軌道周回時でも4361m/sのΔVが残っているはずである。
つまり、軌道周回するために真空換算で約4000m/sのΔVを消費したことになる。
Munへのマニューバを適当に設定したら(ロケットにMunが移動するまでに、MunはKerbinをおよそ4分の1公転する、がヒントだったね)、SASをマニューバに設定する(画面下。アビオニクスをロケット作るときに設置していれボタンが出る)。
ちなみにこのとき、私の場合はRCSはOFFにしておいた(変な挙動をするときがあるから)。
RCSをOFFにすると(SASだけでは)よりいっそう姿勢変更に時間がかかるが仕方がない。
推定噴射時間が28秒ということなので、-14秒あたりから全力噴射し、マニューバの予測軌道線に近づいてきたらスロットルを一旦閉じてから少し開けて、微調整する。
噴射までの待ち時間が長いなぁと思ったときは、
時間加速を使うか、上図のように『ここまで時間を加速』を使うと良い。
今回はほぼマニューバの指示どおりにエンジンを噴射することができた(安堵)
この時点で、ΔVは残り3520m/sなので、900m/s近く消費したことになる。
さて、上手いことMunの軌道に入ったら上の図のようになるハズだ。
この時、何もエンジンを操作せずにいると、再びKerbinの重力に捉えられKerbinの軌道を周回することになる。
Munの軌道を周回するためには、Munの遠点で逆方向にエンジンを噴射するのが効率的だ。
上手くMunの軌道周回に入ったら、
上図のように近点付近は『昼間』になるように、逆方向に噴射すること。
一回ではなかなか難しいので、何回か位置取りをして挑むことになるだろう。
ライトを取り付けていれば夜に着陸ってのも良いのだろうが、ライトがあってもわかり辛いのは確かなので出来るだけ昼間への着陸をお勧めする。
近点は接地しても良いが、出来れば高度10,000m近いところにすると着陸がラクである。
さて、ロケットが近点、高度10,000m程度まで近づいてきたらいよいよ着陸である。
この画像から分かる通り、Munはクレーターが凄い(笑)
だから、こんな感じで下が凸凹していないようなところに着陸できるよう、減速のタイミングを間違えないようにしたい。
良いところが現れたら、
初心者は速度が0m/sになるまで減速する。
燃料は余計に食うわけだが、残りΔVは3057m/sぐらいはあるはずだ。
これだけあれば、ちゃんとKerbinにまで戻れるから安心して欲しい。
Munには風(大気)がないのだから、速度を一旦0m/sにすることで着地点を確定させることができる。
着陸態勢に入ったら、着陸脚を展開する。
また、このロケット構成では40m/s以下であれば爆発(破損)はしないわけだが、はっきり言って無理ゲーである。
転倒してそこから爆発してゲームオーバーである(笑)
というわけで、着陸直前の速度はできるだけ低い方が望ましい。
最低でも一桁。
できれば4m/s以下。
まあ、とは言っても燃料は無駄にできないので、ギリギリを攻めるわけだが、まだまだそんな経験は無いだろうから、早めに減速してもらって構わない。
その為にデカい燃料積んだんだから(爆)
着陸時は『影』を見ながら速度を調整すると良い。
ま、だからやっぱり昼間の着陸が安全で良い。
で、着陸直前、というときは更に減速し、SASを逆方向から『安定』に切り替えておく。
でないと酷いことになる(笑)
着陸した瞬間にエンジンを切ること。
バウンドするものと思って、慌てず落ち着いて、冷静に対処すること。
着陸に成功したら、飽きるまでMun遊泳を楽しめば良い(笑)
が、降りないことをお勧めする。
ん?だって、もし下に降りたら、どうやって戻るの?(爆)
ジェットパックもあるけれど、あれは結構操作が難しいから、無重力空間ならまだしも、Munでするもんじゃない(笑)
さて、帰るぞ!
帰るといっても難しいことはない。
Kerbinを出るときと同じだ。
適当にエンジンを吹かして軌道周回に持ち込めば良い。
Kerbinなら90度の方角を!と言うのだが、Munはあまり重力がないから、適当で良い(笑)
Mun周回軌道に乗ったら、Kerbinに向けてまたマニューバを作り、順方向に伸ばして実際にエンジンを噴射してやれば。
Kerbinへの軌道周回へ遷移する。
実際にKerbin軌道周回に入ったら、逆方向で噴射。そのうち近点が高度70,000m以下になれば、帰還オッケーということになる。
(高度70,000mギリギリだと1回目の再突入では減速しきれず、Kerbinを何周もするハメになる。その間時間加速が最大4倍にまで落とされるので、忍耐との戦いになる(笑)。よって高度は0に近ければ近いほど良い。燃料なんて全部使っちまえ!(笑))
もし残燃料に僅かばかりの不安があるときは、大人しく遠点で逆方向に噴射すること。
今回は879までΔVを残すことができた。
(参考記録)
atmo Total ΔV | vac Total ΔV | 消費vacΔV | |
発射前 | 5781 | 8357 | |
Kerbin軌道周回後 | 4361 | 3996 | |
Mun軌道遷移後 | 3520 | 841 | |
Mun軌道周回後 | 3057 | 463 | |
Mun着陸後 | 2143 | 914 | |
Mun軌道周回後 | 1391 | 752 | |
Kerbin軌道遷移後 | 1221 | 170 | |
Kerbin着陸軌道(高度0m) | 879 | 342 | |
総消費Δv | 7478 |
余談だがミンマス(Minmus)には、Munより少ないΔVで行けることがチート集から確認している(笑)
つまり、Mun往還ロケットは、そのままMinmus往還ロケットに使えるのだ!(次回で検証した)