HEARTS OF IRON IV 攻略情報 生産コスト・軍需工場編

Hearts of Iron IV
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生産コスト・軍需工場編

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基本例

生産コストの考え方ははめっちゃ複雑なので、まずは単純に理解しましょう。

下図はドイツ、難易度一般兵のときのゲーム開始直後(1936年1月1日)の画面です。

『歩兵装備Ⅰ』を1組生産するのに必要なコストは、0.50 です。

そして、

軍需工場は1つあたり、4.50の基礎生産量(固定値)を持っています

ところが研究が進んでいないので、歩兵装備Ⅰを生産している軍需工場の生産効率は50.05%を上限に止まってしまっています。

よって次の計算が成り立ちます。

生産量 2.25 = 基礎生産量4.50 × 生産効率50.05%

次に生産量補正を行います

  • 輸出制限: +5.00%
  • 安定度: +13.60%

によって、

工場出力 2.66 = 生産量 2.25 × (100% + 輸出制限5.00% + 安定度13.60%)

が求められます。

これにより『歩兵装備Ⅰ』の実際生産量は、

実際生産量 5.33 = 工場出力 2.66 ÷ 生産コスト 0.5

となり、軍需工場1つあたり、1日あたり『歩兵装備Ⅰ』を5.33組作ることができると計算できます。

  • 1個歩兵大隊を編制するには100の歩兵装備が必要でしたから、約18.79日
  • 仮に戦闘正面幅20(10個歩兵大隊)を1個師団編制するなら、約187.96日
  • 仮に100個師団編制するなら、約18796.99日
  • 仮に100個師団を15軍需工場で編制するなら、約1253.13日

と、計算ができますね。

実際には時間経過と共に研究も進んでいくでしょうから、生産に要する日数はもっと短縮されます。

小数第二位はあまりアテにしないでください(汗)

ゲーム画面上に表示された値についてはその値を、表示されない値については小数第二位までを表示しています。

このページ内は以下全て同じです。

資源不足時の例

次に、資源が不足しているときはどう計算するかを例題で示してみます。

下図はタンヌ…なんだっけ?、難易度一般兵のときのゲーム開始直後(1936年1月1日)の画面です。

『基本的歩兵装備』を1組生産するのに必要なコストは、

  • 鋼鉄: 2
  • 生産コスト: 0.43

タンヌ君では鋼鉄が取れませんので、1軍需工場あたり2の資源不足を発生させます。

同種の不足資源1につき、-5%のペナルティを受けます(蓄積する)

実際の計算は軍需工場や造船所1個ごとに行われ、画面にはその平均値が表示されます(下で解説)

ので、-10%の生産効率ペナルティを受けます。

よって計算は次のようになります。

生産量 2.02 = 基礎生産量4.50 × 生産効率50.05% × (100% -資源不足-10.00%)

次に生産量補正を行います

  • 輸出重視: +10.00%
  • 安定度: +6.00%

によって、

工場出力 2.34 = 生産量 2.02 × (100% + 輸出重視10.00% + 安定度6.00%)

が求められます。

これにより『基本的歩兵装備』の実際生産量は、

実際生産量 5.46 = 工場出力 2.34 ÷ 生産コスト 0.43

となり、軍需工場1つあたり、1日あたり『基本的歩兵装備』を5.46組作ることができると計算できます。

このことから、民需工場が貴重な国であれば、資源が1だけ足りないとき、わざわざ輸入して民需工場を1つ潰すよりも、-5%のペナルティを甘んじて受けた方が良いかもしれません。

もう少し詳しい説明

仮に鋼鉄4を生産する国があったとします。

兵器を2つ生産するのに鋼鉄2を必要とします。

このとき、4つの軍需工場を割り当てたときのことを考えます。

  1. 1つめの軍需工場は、鋼鉄2を使えるので、資源不足ペナルティは 0%
  2. 2つめの軍需工場も、鋼鉄2を使えるので、資源不足ペナルティは 0%
  3. 3つめの軍需工場は、鋼鉄2を使えないので、資源不足ペナルティは -10%
  4. 4つめの軍需工場も、鋼鉄2を使えないので、資源不足ペナルティは -20%
  5. よって、4軍需工場を割り当てたときにゲーム画面に表示される資源不足ペナルティは -7.5% (平均) になります

同種資源は19まで不足する分にはかろうじて生産量がありますが、20で-100%の資源不足ペナルティになりますから、同種資源で20以上資源不足になる時点からは、いくら軍需工場を割り当てても生産量が増えないことになります。

生産効率

生産効率は10%から始まるのが通常です

ただし、アップグレードや改修する形で生産する兵器を変更する場合は、ある程度の生産効率を引き継ぐことができます。

また、生産効率の上昇値は次の計算式で表わすことができます。

$$生産効率成長値(日)=\frac{生産効率上限^2}{生産効率}$$

で、この生産効率も、工場ごとに値を保持しています。

研究が進んだ時の例

下図はドイツ、難易度一般兵のときの研究をほぼほぼ取り尽くしたとき(1947年6月)の画面です。

『歩兵装備Ⅲ』を1組生産するのに必要なコストは、0.69 です。

生産効率上限は工作機械の研究を進めれば、最終的に 100.10% まで増やすことができます。

生産量 4.50 = 基礎生産量4.50 × 生産効率100.10%

次に生産量補正を行いますが、分散工業を終えていれば+50%、集中工業なら+75%の補正が付きます。

  • 無際限徴兵: -10.00%
  • 分散工業Ⅰ~Ⅴ: 計50.0%
  • 安定度: 20.00%

によって、

工場出力 7.20 = 生産量 4.50 × (100% + 補正計60.00%)

が求められます。

これにより『歩兵装備Ⅲ』の実際生産量は、

実際生産量 10.43 = 工場出力 7.20 ÷ 生産コスト 0.69

となり、軍需工場1つあたり、1日あたり『歩兵装備Ⅲ』を10.43組作ることができると計算できます。

単純に序盤と比較して、

研究によって、およそ倍の生産力にまで増強することができると考えてもらって良いです。