KSP 10機目 Mimus経由Mun往還編

Kerbal Space Program
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8機目ではムンへ、9機目ではミンマスへ6人の旅行客を乗せたフライトプランを提案した。

今回は1度のフライトで両方へ行く(笑)

研究は6段目まで全て完了していることを前提にしている(全て使っているわけではない)。

また、施設については研究、発射台、組立棟、トラッキングステーションについては最大のレベル3、ほかは滑走路(レベル1)を除きレベル2である。


(ロケット組立)

まずは全体像。

今回はちゃんとムンやミンマスで船外活動できるよう、コマンドポッドを中央(着陸時は燃料を切り離すので最下部になる)に配置し、その上にクルーキャビンを配置している。

旅行客は船外活動できないからこれで良いのだ(笑)

大まかにいうと上半分が着陸船、下半分がKerbin軌道離脱用のロケットである。

最下段エンジンは、ほぼ液体燃料だ(笑)

中央1機、側面6機配置し、アスパラガス接続している。

巨大質量なため、ストラットコネクター(針金)で補強するのを忘れない。

Stage5~8はこれで賄って、計5464m/sのvacΔVをたたき出している。

次に着陸用ロケットの側面エンジン部分である。

こちらはテリアエンジンを側面に4機搭載している。

また、燃料だけでなく、RCSポート、ソーラーパネル、着陸脚(それぞれ3方向、計12個)を設置している。

テリアの選定理由は単純に非力かつ燃費が良いというもの。
前回も話したが、逆に強力なエンジンにミンマスは辛いのだ(笑)

で、この着陸船用エンジンについても、燃料部分をアスパラガス接続している。

で、最後、着陸船の胴体部分、中心であるが、まあ、ごちゃごちゃしている(笑)

おおざっぱにいうと、

・ドラッグシュートx2とパラシュートx1
・クルーキャビンx3
・一液式燃料、バッテリーx2、MechJeb先生x2
・Mk1-3 コマンドポッド
・RCSポートx8
・リアクションホイール
・耐熱シールド

といったところか。

ミッションコントロールセンターから、依頼を引き受けるのも忘れないように。

ご覧の通り、ムン行きとミンマス行きが混在している。

これを1度のフライトで完了させるのが今回の目的である。


さて、Kerbin軌道周回に入ったら、Minmus軌道に遷移するわけだ。

前回はMechJeb先生の自動操縦(マニューバプランナー)を使ったわけだが、今回は使わずに手動でマニューバを設定する。

といってもそんなに難しいことはしていない。

Minmusに行くまでにおよそ1/8公転する、ということだけ覚えて、それに見合ったところにマニューバを設定して順方向に加速してやれば良いのだ。

もちろん軌道傾斜角の問題がある。

が、そもそも軌道傾斜角が問題にならないようなタイミングで加速すれば問題ないのである。

うん、つまり、Minmusとロケットが水平していれば良いのだ(Minmusの重力圏に捕まる程度が誤差の許容範囲)。

あるいはマニューバをいじれば、軌道傾斜角を合わせなくても、ほんと、どうにでもなる。

こんな感じで、Orbit infoのInclinationが0.79度(軌道傾斜角をMinmusと合わせていないということ)であることが確認できるだろうか?

(なぜ第一目標がMunではないのか?)

MunからMinmusへ行くのと、MinmusからMunへ行くのでは、全く難易度が違うから。

あとは心の余裕というか。

MinmusからMunだと、万が一失敗しても方向的にKerbinに軌道に入るので帰還できる。

が、MunからMinmusだと、万が一失敗したら太陽系の軌道に入る。

あとはマニューバを設定するときにMinmusからMunの方が、タイミングを合わせやすいのだ。

が、理論的にはどっちから行っても同じだと思うので、好きな方を選べば良い(爆)


(惑星着陸の方法)

Minmus軌道に入ったら、やることは前回と全く同じだ。

Minmusの近点で逆方向に噴射し、

Minmus軌道周回に遷移する。

着陸点(近点より手前)が昼間になるように近点の高度を下げていき、

影に気を付けながら、

着陸!

何回か繰り返すと、慣れてしまったスロットルの操作が適当になっていく(笑)

今回はコマンドポッドと地表がハシゴで何とかなる距離なので、乗組員は地上に降りることができる。

やったね!


(MinmusからMunへの行き方)

やることやったら、次はMunへ移動する。

Minmus軌道周回に入ったら、

いきなりMun軌道に遷移するのではなく、一旦Kerbin軌道に遷移する。

Minmus軌道からMun軌道に遷移するときに可能な時間加速の上限倍率と、
Kerbin軌道からMun軌道に遷移するときの可能な時間加速の上限倍率は違うのだ。

リアルプレイ時間を短縮するためにも必須である(笑)

で、Kerbin軌道周回に遷移してから改めてMun軌道に遷移するわけだが、このときは単純に逆方向で良い。

で、どこで逆方向に噴射しようと、Mun軌道に入るタイミングがある。

が、どのタイミングでMun軌道に入るかによって、その後の軌道が変わるので、その点だけ注意しなければならない(が、注意しなくても何とかなるレベルでもある)。

例示

こんな感じでどこにマニューバを設定しても(逆方向しか使ってないからね!)、あるタイミングでMunの軌道に遷移できる。

ラクちんだよな!(笑)

今回はこんな軌道でMunに遷移することにした。

で、軌道遷移した結果、ミスった(笑)

地表激突コースは良いのだ。

どうせ着陸するのだから。

だが、この予測だと夜間着陸コースじゃないか!

というわけで、こういうときは「順方向に加速」することで、いったんMun着陸軌道から、Mun周回軌道へ軌道を変更する。

で、軌道周回に入ってから、改めて逆方向に加速して減速、着陸点を設定するわけだ。

無駄に燃料を使っているが、それ込みの燃料は積んでいる!(爆)

昼間側に着陸することで手に入れられる安心は、何物にも代えがたい。

ちなみに、このことはKerbinに帰還するときもいえる。

 

いつもKerbin帰還時は夜なので、今回は昼側に軌道修正をした。

ま、燃料が有り余ってしまったからできることである(笑)


(参考記録)

atmo Total ΔVvac Total ΔV消費vacΔV
発射前59029039
Kerbin軌道周回後51033936
Minmus軌道遷移後4252851
Minmus軌道周回後4063189
Minmus着陸後3565498
Minmus軌道周回後3364201
Kerbin軌道遷移後330163
Mun軌道遷移後3199102
Mun着陸後20911108
Mun軌道周回後1458633
Kerbin準着陸軌道(高度389km)1033425
総消費Δv8006

※ Mun軌道遷移後から着陸まで1108m/sも使っているが、これは夜側から昼側に着陸点を修正するために無駄な燃料を使ったためである。もし夜側での着陸を強行していれば、もう少しΔVは減る。

※ Kerbin帰還も今回は昼側に軌道修正をした(ことで全て燃料使ったから)ため、それをする直前までしか載せていない。が、高度0kmまで下げても増えるΔVはそんなに多くない。

少しおさらいするとΔV消費量は、

1.KerbinからMun往還は、7,478m/s
2.KerbinからMinmus往還は、6,314m/s
3.KerbinからMinmus経由Mun往還は、8,006m/s

だったということで、
やはりフライトを二回に分けて出立するよりも、一度に済ませてしまうのがエコだということが再確認できたわけだ(笑)