今度は3段目を解放する。
『一般ロケット工学』『スタビリティ』『サバイバビリティ』だ。
とはいえ2段目と違い、3段目を全て解放するまでは何回か打ち上げてサイエンスポイントを獲得しなければならないだろう。
このとき、最優先はサバイバビリティである。
なぜなら、サバイバビリティには気圧計(科学機器)があるからだ。
打ち上げ費用が足りないかもしれないということはまだ無いと思うが、もし足りないようであれば4段目の『一般建造技術』を優先するのも良い。
一般建造技術で解放されるクルーキャビンを使って、宇宙旅行ミッションをミッションコントロールセンターから引っ張ってくればそれなりの資金集めに使える。
逆にスタビリティの有用性は「ラジアル型デカプラー」しかないので、これが不要であれば優先して研究する必要はない。少なくともこの3機目ではまだ不要だ。
さて3機目は何を目的にするのかというと、大気圏脱出である。
弾道飛行。
あるいは準軌道周回と呼ばれるものにチャレンジする。
細かく考えるならばMechJeb様(MOD)を入れた方が良いのだろうが、今回は適当にやる(笑)
正直に言えば2機目のH-2と構造的には変わらない。
液体燃料がTL-200、液体燃料エンジンがリライアント、固形燃料ブースターがBACCに変えただけだ。
実をいうとH-2の時点で宇宙空間には出ているので弾道飛行はしているのだが、今回はよりそれらしく軌道を考えてみる。
我らが母星Kerbinは、およそ70,000mまで大気が存在する。
つまり、最低でも高度70,000mまで上昇し、その後90度の方角に軌道を修正すれば良いのだ。
残念ながらこの機体では燃料が足りないので、周回軌道までは望めない。
燃料をたくさん積んでラジアル型デカプラーを使って多段式にすれば行けるが、周回軌道してしまうと金策が大変になるので後からにした方が良い。
(なぜ90度の方角を向くのか?)
Kerbelは地球と同じく反時計回り(北極星から見て左回転)している。
つまり、西から東に回転している。
よって、90度、つまり東の方向を向くことでKerbelの自転スピードを自分のロケットのスピードとして上乗せすることができるわけだ。
スピードを上乗せできる分だけ、少ない燃料で遠くまで飛ぶことができるというわけ。
反対に270度(真西)を方角を向けば、ロケットの速度は自転の速度分相殺されるということになる。
発射はこれまでと変わりない。
ただ、高度70,000mを意識するために、時々Mキーを押してオービタルマップ画面に切り替える。
予想軌道のところにマウスポインタを合わせると、現時点での遠点(予想最高高度)が表示されるので、ここが70,000mを超えることを目標とする。
とはいえBACC(固形燃料ブースター)だけでは高度60,000mにも達しないだろう。
そして燃料切れを起こした瞬間、重力の影響でみるみる減速していくわけだから、それに伴って遠点が下方修正され続けることになる。
したがってあまり間髪入れずにSPACEキーを押して第二段の液体燃料エンジンを点火しなければならない(オービタルマップのままのときはもう一度Mキーを押して元の画面に戻ってからSPACEキーを押す)。
遠点が高度70,000mを超えたら速やかに軌道を90度に変更する。
SASを有効にしておくと良い(このスクショはついクセでRCSも有効にしているが)。
また、ただの軌道修正なのでフルスロットルはマズい。
左Shiftキーと左Ctrlキーを上手に使い、スロットルを微調整して軌道を修正して欲しい(このスクショだとおよそ25%ぐらいか)。
このスクショは遠点が90,000m近くまで行ってしまっている。
まあ、許容範囲内ということにしておいてくれ(汗)
90度に軌道修正が完了したら思い切りフルスロットルで加速して良い。
バランスを崩すようなものを取り付けていなければ、スムーズに加速されるだろう。
最終的にこのように予測軌道線を描けば、準周回軌道(弾道飛行)は完了である。
液体燃料エンジンを切り離して身軽になろう。
なお、コマンドポッド+パラシュートだけなら特に問題にはならないが、
原則、面積の広い側(底面)を地表に向けて再突入すること。
でないと思ったより減速せずに、パラシュート展開できずそのまま…ということになる。
具体的にはこんな感じで再突入すると良い。