Transport Feverの運賃計算についてちょっと考察してみた。
1.予備実験
ケース1
似たような路線を有する旅客路線と貨物路線を用意し、同じ機関車を用いて実験。
ケース2
次に、機関車と旅客貨物車を上位のものに変更して、同じ実験を繰り返した。
ケース3
ケース2の機関車に接続された客車と貨車を倍にして、同じ実験を繰り返した。
結果
- ケース1より、旅客と貨物の「Kmあたりの運賃価格」は最高速度が同じなら同一である。
- ケース2より、旅客も貨物も最高速度によって「Kmあたりの運賃価格」は変わる。
- ケース3より、旅客も貨物も輸送量(重さ)では「Kmあたりの運賃価格」は変わらない。
以上のことよりゲーム画面に表示される「Kmあたりの運賃価格」は最高速度に依った1輸送単位に基づく価格(以下、客単価という)であることと推測できる。
…ケース1から、貨物が可哀そうなぐらいに冷遇されていることが分かるというもの(悲)
だってね。
だってさ。
普通、貨物列車は荷物を運び終わった帰り道は、何も積み込まないんだよ?
ということは、貨物列車は基本的に往路(片道分)でしか稼ぐことができない。
酷いじゃないかorz
なお、スクショを撮っていないが、貨物の種類に依らず運賃は同一であった。
さて、次に「Kmあたりの運賃価格」と「実際に支払われる運賃」にどの程度の差があるのかを実験する。
なにせ「Kmあたりの運賃価格」が最高速度によって算定された客単価であることは判明したが、実際の路線を最高速度で全て走れるかといえば、答えはNOである。
むしろ後半になればなるほど、最高速度に到達するまでに次駅に到着してしまう(笑)
これが運賃収入の差となって現れるのかを検証する必要がある。
2.本実験
ケース4
最高速度140キロに調整したパワー3,300kW、けん引力260kNの電車を旅客満載(21名)状態にして進行させた結果、301kの旅客運賃を得ることができた。
なお、1kmあたりの運賃価格は 3.45K である。
次に最高速度は変えずにパワー5,940kW、けん引力314kNに強化した電車を旅客満載(21名)状態にして進行させたみる。
重量は25%ほど増えているが、パワーがそれ以上に増えているので、当然加速力は違う。
が、結果は同じ301kの旅客運賃を得るに止まった。
なお、1kmあたりの運賃価格は 3.45K である。
えっ…?
もしかして、まじで最高速度でしか運賃を判定していない…のか?!
追加試験。
逆に性能を落として蒸気機関車に登場してもらう(笑)
最高速度こそ140キロのままだが、パワーは1,986kW、けん引力150kNと超のつく非力である。
駅に到着する直前に最高速度に到達するような非力さである。
が、やはり収入は 301K であった。
なお、1kmあたりの運賃価格は 3.45K である。
結果
- ケース4より、運賃単価は最高速度によってのみ変化する。実際の速度は運賃単価に影響を及ぼさない。
ありえねーと個人的には思うのだが、まあ、道理といえば道理なのかもしれない。
だってさ、バスが渋滞して遅くなったからといって、別に安くしてくれるわけじゃないからね。
渋滞していようが、渋滞していなかろうが、バスの運賃は一定なわけで。
ということは、線路を最大限活用するという効率を捨てることができれば、最高速度さえあればパワーの無い非力機関車を運用しても儲けることができる、ということを意味する。
例えばこれは貨物列車にとっては致命的な問題を生じさせることになる。
というのも、貨車の最高速度は時速160キロであるから、時速160キロ超の性能を持つ機関車は、(経営的には)全くの無駄であるのだ。
結論
- 貨物と旅客は同一運賃。
- 貨物の種類による運賃差はない。
- 以上のことから、貨物と旅客であれば、旅客の方が稼げる(旅客は帰り道にも客を乗せることができるからね)。
- 運賃単価は最高速度にのみ左右される(パワーや牽引力は関係ない)。
- 具体的には「kmあたりの運賃価格」に表示される金額が純粋に実際運賃にも適用される。
- 以上のことから、最高速度もパワーもある機関車よりも、最高速度だけはある非力な機関車を運用した方が稼げる(パワーのある機関車は維持費がね、全く違うんだよ…)。
(補足)
「kmあたりの運賃価格」は、路線ごとに決定される。
最高速度の異なる複数種類の車両を同一路線で運用している場合は、最低の最高速度に合わされた運賃価格が全体に適用される模様。